ニッチなアングルを攻めたPax ブランドは次第に業界内の噂となり、パックスとパム夫妻は投資家と共に2006年に『Wind Gap 』をスタートさせます。
Pax がシラー等のローヌ品種に特化したブランドであるならば、Wind Gap はシャルドネやピノノワールはもとより、トゥルソー・グリやヴァルディギエ等の聞き慣れないぶどう品種をリリースする、遊び心がたくさん詰まったブランドでした。しかし2018年に投資家との意見の不一致を理由にWind Gap ブランドから手を引き、自身のPax に専念することを決意をします。
現在Pax では、北ローヌを思わせるような質感とフレッシュ感があるシラーを中心に、Wind Gap 時代に扱っていたトゥルソー・グリやヴァルディギエ等の珍品種も生産しています。スタイルは紛れもなく『ニュー・カリフォルニア』。農薬等の自然界に存在しない物は一切畑に入れず土着酵母にて自然に発酵を行い、亜硫酸塩の添加も最小限に抑えるナチュラルなワイン造りを行い、カリフォルニアワインに革命を起こし続けています。