赤ワイン

▪️ワイン名 / ハンセン ヴィンヤード　ピノノワール
▪️国 / アメリカ カリフォルニア ソノマ ルシアンリヴァーヴァレー
▪️生産者 / ジョージ ワイン カンパニー
▪️ヴィンテージ / 2022
▪️ぶどう品種 / ピノノワール
▪️アルコール度数 / 13.4%


〜 WINE BROTHERSのバイヤーである私が10年前に衝撃と感銘を受けたジョージ！時間とともに変化していく味わいの要素の多さをお楽しみください！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
ジョージ ワイン カンパニーは、ワイン造りの全工程をたった一人のジョージ・レフコフ氏が完璧にこなすユニークなベンチャー企業です。ニューヨークで育ち、ロサンゼルスで債券トレーダーとしてキャリアを積んでいたジョージがワインに目覚めたのは、金融業界で10年以上のキャリアを積んでからのことでした。ある時、友人との食事で1991年と1992年ヴィンテージの『ウィリアムズ セリエムのロキオリ ヴィンヤード ピノノワール』を飲み、その美味しさに大きな衝撃を覚えます。この感動はジョージのワインに対する啓示を呼び起こし、いつかワインの道を究めようと自身に誓いを立てる出来事となりました。

それから4年後、自分自身への誓いを果たすためカリフォルニア州のソノマに移り住み、彼の啓示の源であるウィリアムズ セリエムを訪れて修行を開始。このワイナリーで最年長のインターンとして、バート ウィリアムズ氏とエド セイレム氏の指導の下、ワイン造りに日々没頭しました。さらに、バート ウィリアムズ氏の娘、マーギ・ウィレンガ氏が経営するブローガン セラーズでも経験を重ねました。

2003年、インターン時代に築いた人脈でハーシュ ヴィンヤードからぶどうを入手し、自身初となるワイン、150ケースのピノノワール2種をリリースしました。大変少ない生産量にもかかわらず、ジョージのワインはラスベガスやニューヨークのトップソムリエたちからすぐに称賛を浴び、彼のピノノワールは瞬く間にカルト的な人気を確立することになります。

ジョージは選果から瓶詰め、マーケティングや配送に至るまで、ワイン造りのあらゆる側面に対し細心の注意を払っています。そしてその圧倒的な拘りから、全ての作業をたった一人で行っているというから驚きです。ぶどうに対して穏やかなアプローチを重視する彼は、ぶどうの収穫は必ず夜間に行って早朝にワイナリーに届けます。ワイン造りにポンプは使わず、重力の力だけで落ちるフリーランジュースで行い、無清澄・無濾過のワインのみを瓶詰めすることで、彼のピノノワールの複雑かつ繊細な表情を生み出します。

『ジョージ ワイン カンパニー』は一人の男の情熱と技術の証であり、ワイン通の舌を魅了し、高級レストラン界に波紋を広げ続けています。

ジョージがウィリアムズ セリエムのワインに衝撃を受けたように、WINE BROTHERSのバイヤーである私はジョージのワインを飲み、カリフォルニア・サンフランシスコへのワイン留学を決意した程の衝撃と感銘を受けました。
初めて飲んだのは約10年前。ヨーロッパ、主にフランス・ブルゴーニュのクラシカルなワインを飲むことが多かった当時の私にとって、ジョージのワインは非常に斬新に感じました。どこかブルゴーニュのクラシカルさを持ちつつ、カリフォルニアのテロワールはしっかり残し、野性味のある味わい。音楽で言うとファンク ミュージックのような、あらゆる要素の融合に稲妻に打たれたような衝撃を受けました！

現在、こうしてWINE BROTHERSでジョージのワインを扱えることを非常に光栄で有難いことだと感じています。飲む度に初心を思い出させてくれる1本です。皆様にもこの衝撃を味わっていただけたら幸いです！

＜テイスティングコメント＞
濃いルビー色の外観。ストロベリーやカシスの果実の香りに土のようなアロマ。口に含むとたっぷりの果実味にベジタルな要素、ミネラル、余韻には上品な樽香など、非常に複雑な味わい。時間ととともに土のニュアンスから徐々にベジタルな要素へ変化していき、果実味も籠いっぱいのストロベリーを彷彿とさせるようなゴージャスな味わいへと変化していきます。ただし、全く飲み疲れせずにスイスイ飲めてしまうのがジョージの特徴でしょう。複雑でゴージャスでありながらも、スッと体に染み入るような味わいの1本。流石の一言です。