赤ワイン

2023 DZSÚZ / Grand Vin de Barnag

▪️ワイン名 / ジュース
▪️国 / ハンガリー バラトン
▪️生産者 / グラン ヴァン ド バーナグ
▪️ヴィンテージ / 2023
▪️ぶどう品種 / ケークフランコシュ（ブラウフレンキッシュ）50%、カベルネフラン50%
▪️アルコール度数 / 12%


〜 軽めと重めのぶどう品種が完全に調和した、珍しいセパージュの赤ワイン！ジュースのようにフレッシュで軽くも、複雑な味わい！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
「もともとワインメーカーになりたかったわけではなかったのですが、あの樽でワインを造った時、とても楽しかったんです」そう語るのは、ハンガリーのナチュラルワイン界で注目の若手、ベンス・シラギー氏。
ベンス氏はハンガリーのブダペストとドイツのファルツの大学でワインを学び、その後ファルツにある家族経営の小さなワイナリーでも経験を積みます。ベルリンに行った際に立ち寄ったワインバーで、ナチュラルワインに出会って衝撃を受けたのが転機となり、本格的にワイン造りをしたいと考え始めました。
オーストリアのフランツ・ヴェニンガー氏を幾度か訪ねて知見を蓄え、2017年に自身の父が家族用にワインを造るために所持していた趣味のぶどう畑をオーガニック農法に切り替え、友人と遊びで1樽だけワインを造ったことから彼のストーリーが始まります。
2018年より本格的に畑を借り、樽を買い始め、公式のヴィンテージとして販売し始めます。現在は「ワインの産地と生産者の哲学が映しだされた、飽きずに飲み続けられて活気があり、深みのあるワインをハンガリーの大地で造る」ことを目的としています。

ワインのラベルは「7つの大罪」の挿話である暴食鬼の飽食を現す16世紀のPieter Bruegelの中世のレイブパーティーのような絵がモチーフになっています。

こちらの赤ワインはそ名の通り「ジュースのように飲みやすさ」を第一に考えられ、フレッシュで軽く、素直に美味しいと感じてもらえるように造られるキュヴェです。50%は冷涼な気候のモノスロー地区で育つ若いケークフランコシュ（ブラウフレンキッシュ）を使用し、そのほとんどを全房で発酵。一部はダイレクトプレスで、ステンレスタンクと木樽にて熟成。残りの50%はアスゾフォ地区の温暖なぶどう畑で育ったカベルネフランを使用。全房で長い期間マセレーションをし、木樽で熟成させます。後にそれらをブレンドし、ノンフィルターでボトリングしリリースされます。


＜テイスティングコメント＞
透明感のある明るいルビー色の外観。赤すぐりやチェリー、ブラックベリーの様な小粒の果実、スミレ、スパイス、ハーブ、土のような香り。 口に含むとチャーミングな赤系果実の酸味とミネラル豊富なジューシーさ、スムーズなタンニンがバランスよく溶け合っています。
ブラウフレンキッシュ由来の軽快かつフレッシュな酸味と、カベルネフラン由来の骨格やピーマンや土のような余韻が共存し支え合っている印象です。抜栓直後から最後の一滴まで非常に飲みやすい味わいですが、ただ単に軽いだけでない深い複雑味を味わえます。
セパージュも非常に珍しいため、玄人のワイン会にも重宝するのではないでしょうか。

ペアリングとしてはベジタル感や土のようなニュアンスを活かして、ポルチーニリゾット、キノコのローストなどのキノコ料理、和食ではブリの照り焼きがオススメです。ラム肉とも相性◎


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