白ワイン

▪️ワイン名 / エセンシアル
▪️国 / スペイン カタルーニャ
▪️生産者 / カル ティカス
▪️ヴィンテージ / 2018
▪️ぶどう品種 / チャレッロ
▪️アルコール度数 / 11%


〜 まるでモンラッシェを彷彿とさせるボリューム感あるミネラルと酸、エレガントで高級感ある味わい！クラシックワイン好きにも刺さる、ナチュラルワイン！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
ビラフランカ・デル・ペネデス近くのカル・ルビオ村出身の当主ジョアン ルビオ氏は、「祖父との畑仕事やワイン造りをした思い出が沁みついていて、将来は自らも同じ畑と小さな醸造所でぶどう栽培とワイン造りをしたい」と決意していました。
大学で醸造学、栽培学を学び、2001年からは最高峰のカバ・メーカーであるレカレド社で栽培と醸造両方の責任者を任され、有機栽培からビオディナミ農法へ変更するなど、レカレド社の進化の立役者として活躍。
それと並行して祖父が残した畑を自身で植え替え、ぶどうを栽培し、他のワイナリーに販売します。

だんだんとレカレド社での仕事量も増えて多忙を極め、2017年ヴィンテージをつくった後、奥様と相談してレカレド社を離れることを決意。そして自らのプロジェクト『カル ティカス』を立ち上げました。"カル ティカス" の "ティカス" は父方の祖父の苗字を継承しました。

「畑には殺菌が必要」など、大学在学時に教わった多くのことに疑問があり、それとは反対の方向に行きたいと考えていたジョアン氏。現在はペネデス中心部に点在する、8haのビオディナミ農法を取り入れた自社畑を所有しています。スタートは４つの白ワイン、現在はプラスしてロゼと白の２つのアンセストラルを造っています。新たにスモイを植え、既に植えられているモナストレルとともに、将来は赤ワインの醸造も視野に入れています。

ジョアン氏はぶどうにフレッシュな酸を保たせるため収穫のタイミングにこだわりを持っており、また、プレスの工程をなくすために醸造施設にはプレス機もありません。プレスをすればするほど 『pH』が上がり、酸性度が下がると考えているためです。
様々な実験や経験を経て、「白も赤もどんな品種も、果皮と漬け込むことはぶどう本来の味わいの表現をするために重要だ」と考えており、ジョアン氏の造るワインはすべてマセラシオンやスキンコンタクトを導入しています。

こちらの白ワインは、ペネデス中央部にある3つの区画で育つ樹齢22～31年超のチャレッロを採用。選果、除梗、11日間のスキンコンタクトを行い、ステンレスタンクで野生酵母によるアルコール発酵。そのままステンレスタンクで6週間熟成。無濾過、無清澄にてリリースされます。


＜テイスティングコメント＞
やや小麦色かかったゴールドの外観。フレッシュな柑橘やりんご、フェンネルのようなハーブ、火打石のような鉱物を思わせるアロマも感じます。口に含むとボリューム感あるミネラルと酸が印象的です。柑橘系の果実味がありながら、エレガントで高級感ある味わいです。ブラインドテイスティングで出せば、モンラッシェやムルソー系のブルゴーニュワインと間違える方も多いのでは？と思うほどです！クラシックワイン好きにも刺さる、ナチュラルワインかと思います！