オレンジワイン

2019 Sivi Pinot / KABAJ

▪️ワイン名 / シビピノ
▪️国 / スロヴェニア
▪️生産者 / カバイ
▪️ヴィンテージ / 2019
▪️ぶどう品種 / シビピノ (ピノグリ)
▪️アルコール度数 / 13.5%


〜 アンフォラ特有の上品なエキス感が美しい、赤紫色がかったオレンジワイン！小花、カリンの香り。滑らかな酸と程よい厚みのある果実味が特徴的！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
当主のジャン・ミシェル・モレル氏は、ワイン造りの専門家としてフランスのボルドーとラングドック、イタリアのロンバルディアのコッリオ地区で修業を積み、23年前にスロヴェニア人女性との結婚を機にスロヴェニアに移り住みました。

ジャン氏はジョージアワインに魅せられ、実際に現地へ赴いてぶどう木とワインのルーツを習得。ジョージアのアンフォラを用いた生産技術をスロヴェニアに持ち帰ったことが、彼のワイン造りのスタイルに大きな影響を与える事となりました。アンフォラワインの先駆者であるイタリアの著名生産者グレーヴナー（JOZKO GRAVNER）を手本にしたところ、イタリアでその年のオノロジスト称号が与えられ、お祝いにジョージアのイメレティ州から美しいアンフォラ（クヴェヴリ）が寄贈されました。

創業当初から歴史と自然に対してまっすぐに向き合うワイン造りを続けてきたジャン氏。現在はアンフォラを使用するワイナリー25社から成るXELOBA KARTULI協会のメンバーで、彼らの共通の想いは『ワインの起源である”昔ながらの自然なワイン造りへの回帰”』。古代の生産技術を現代のワイン生産に導く事を目的とし、日夜その技術の研究と促進に貢献しています。

ワイナリーはブルダの丘の芝生に覆われた2ヶ所の斜面で12ha、約55,000本のぶどうを育てています。日照量が豊富な温暖な地中海性気候でフリウリの大地で温められたアドリアの海風が吹き付けます。ぶどう木の平均樹齢はおよそ30年、長梢1本と短梢の垣根仕立で仕立てられています。完全有機肥料で馬小屋の馬糞を使用しており、永年的に持続可能なワイン造りを目指しています。

ジャン氏のワインは土壌のテロワールと、何よりも彼自身のキャラクターを具現化しています。「まず第一に当主が手掛けたワインは当主自身が誰よりも愛さないければならない」「最も強調されるべき大切な部分は土壌である」と語ります。
土壌と健全なぶどうありきの考え方で、丹念に耕されたミネラル豊かな土壌とクオリティの高いぶどうから造られるジャン氏のワイン。ジャン氏曰く、ワイン造りを開始した1993年度のワインは今でも地中の巨大なアンフォラの中で土壌と繋がり続けており、熟成は今もなお行われているそうです。

こちらのオレンジワインは樹齢30年ピノグリを使用。天然酵母による発酵、発酵樽の蓋を開けたオーク樽で10日醸し。その後225ℓのフレンチオークで18ヶ月、瓶内で8ヶ月熟成しています。


＜テイスティングコメント＞
ピノグリの果皮により赤紫色がかったオレンジの外観。小花、カリンの素朴で飾らない香り。口に含むと滑らかな酸と程よい厚みのある果実味を感じます。余韻には引き締まったタンニン、木樽の風味も感じられる。
抜栓から時間が経過するにつれ香りがどんどん開いていきます。時間をかけてゆっくりとお召し上がりください。製法は典型的ナチュラルワインですが、非常にクリーンで美しい味わいが特徴的なオレンジワインです。

餃子、肉じゃが、焼き鳥、クスクス、白身魚のムニエル醤油ソース、豚の生姜焼き、猪の煮込み、カレイの煮つけなど、醤油を使用したお料理と相性抜群です！


ご一緒に、生産者「カバイ」の、別のキュヴェも飲み比べてみませんか？