赤ワイン

▪️ワイン名 / マルサネ ルージュ
▪️国 / フランス ブルゴーニュ マルサネ
▪️生産者 / オレリアン ヴェルデ
▪️ヴィンテージ / 2019
▪️ぶどう品種 / ピノノワール 100%
▪️アルコール度数 / 13.5%


〜 1603年から続くブルゴーニュ自然派ワインの先駆者。赤系果実とスパイス感、ミディアムボディの逸品！〜


＜生産者・生産方法について＞
こちらのワイナリー『オレリアン ヴェルデ』は、黄金の丘『コートドール』の中心、ニュイサンジョルジュ村から西に約10キロのARCENANT（アルスナン）村に位置します。
1604年からこの地に住むヴェルデ家は、父アラン・ヴェルデが1971年よりビオロジック農法を開始し、ブルゴーニュの中でも自然栽培の先駆者として知られています。息子のオレリアン・ヴェルデは18歳からの3年間、モーターバイクレースのフランスナショナルチームの選手として活躍していましたが、危険がつきまとう仕事であったため以前から興味のあったワイン造りの道へ転身。父から受け継いだビオロジック農法をベースに、更なる自然志向を深めビオディナミ農法を取り入れます。父アランのブドウで初めて醸造を手がけたのが2003年。翌年には引退を決意したアランから、オート・コート・ド・ニュイの畑とアルスナンの醸造所を引き継ぎました。

2004年ヴィンテージで鮮烈なデビューを果たしたオレリアンは、ブルゴーニュの若手の生産者の中でも実力派として認識されるようになり、多くの愛飲家の期待を一身に受けワイン造りに邁進してきました。2008年には、ブドウの購入が大変難しいとされる『ヴォーヌロマネ』の畑を幸運にも引き継ぐ機会に恵まれるなど、コートドールでのワイン造りにも情熱を傾けています。

「私より強い自然志向」と父のアランも太鼓判を押すオレリアンは、畑には自然肥料しか与えないことで土中の生命を活発化させ、そこから生まれるブドウの視覚、聴覚、味覚など官能特性を引き出しワインに表現しています。高収量を避けるためブドウ樹は短く剪定、初夏には太陽の光を取り込むため部分的に葉摘みを行い、厳選した選果のもと手摘み収穫します。

2008年には最適な衛生状態を保つため醸造所を新装しました。温度管理付のステンレスタンクを導入し、キュヴェゾン（浸漬）時のmout（果もろみ）の温度を完璧に保つことを重要視しています。キュヴェゾンで色とタンニンを最大限に抽出する代わりに、タンニンが出過ぎないようピジャージュ（棒などをつかって上から醗酵槽上部にたまった果帽を突き崩し、液体中に沈める作業）は控えています。これらの作業は目が離せないので時間を要しますが、むやみやたらなブルゴーニュワインの価格高騰を疑問視するオレリアンは「だからこそ品質と価格が見合ったワイン造りをするべきだ」と言います。繁忙期に家族の手を借りるぐらいでほとんどの作業を一人でこなし休みなしに働くオレリアン。伝統と革新を地で行く、これからがますます楽しみな生産者です。

肩肘張らない自然体の完成度で、綿密なミネラル感、伸びやかな酸、上品な味わいが絶妙。毎年の気候条件や畑の特性にあったワイン造りをし、味わいの個性を引き出しています。

こちらの赤ワインは、粘土石灰土壌で育つ樹齢約45年のピノノワールを除梗し、スミマセラシオンカルボニック後プレスして発酵。古樽で熟成させました。
　

＜テイスティングコメント＞
色合いは黒色を帯びた紫ガーネット色。フローラルで華やかな香りのアタックに、バラや百合、クランベリー、ザクロ、クローヴのような、甘みのあるスパイスのアロマを感じます。苺の甘酢っぱくジューシーな口当たりに、穏やかで綺麗なタンニンが溶け込んだ、ミディアムボディの逸品です。


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