白ワイン

▪️ワイン名 / シャルドネ ブエナティエラ ヴィンヤード
▪️国 / アメリカ カリフォルニア ルシアンリヴァーヴァレー ブエナティエラ ヴィンヤード
▪️生産者 / シブミ ノール ヴィンヤーズ
▪️ヴィンテージ / 2020
▪️ぶどう品種 / シャルドネ
▪️アルコール度数 / 13.7%


〜 元NASAのエンジニアが立ち上げ、リリース時から圧倒的な評価を得ながらも殆ど生産量を増やさない「知る人ぞ知る」ワイナリー！白桃、パイナップル、焼いた洋梨、スイカズラ、白い花の美しい香りに、エレガントで優雅な味わい！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
創業者であるドン・ロス氏は元NASAのエンジニアで、アポロ月面着陸計画のプロジェクトエンジニアも勤めました。1970年に小さなアルミ成型会社を買収し、すぐに国内最大のシャワー・ドア部品のメーカーに育て上げ、財を成しました。
元々高級ワインコレクターとしても知られていたドン氏ですが、「シブミ ノール」の歴史はドン氏と妻のジョアン氏がサンフランシスコのベイエリアからナパに引っ越して来たことから始まります。
2人はセントヘレナの北部、ハイウェイ29号線とナパリヴァーの間に位置する小さな丘の上にある0.8 ヘクタールの土地と質素なコテージを購入しました。その敷地にはVineyard 29の畑の一部であった1996 年植樹のカベルネソーヴィニヨンの畝が数列含まれていました。そこでダン氏は、元々その区画を管理していたデイヴィッド・エイブリュー氏をヴィンヤードマネジャーに、ワイン会仲間であった世界的醸造家であるトーマス・リヴァース・ブラウン氏をワインメーカーに任命し、ワイン造りを開始。

2003年にカベルネソーヴィニヨンを初リリース。友人であるナパヴァレー カントリークラブのプロゴルファーに自身のワインをプレゼントしたところ、そのボトルがワインスペクテーター誌のシニアエディターであるジェイムス・ローブ氏の手に渡り、92点を獲得。
2005年にはシャルドネ ブエナティエラ ヴィンヤードをリリース。そのシャルドネはワインスペクテーター誌で当時のシャルドネとしては最高得点だった97点を獲得し、注目を集めます。
この高得点はカリフォルニアを代表するシャルドネの権威的ワインであるマーカッシン、オーベール、コングスガードと同等の評価でした。
しかし、その後もほとんど生産量を増やすことが無く「知る人ぞ知る」ワイナリーとなっています。そんな中、オーナーであるドン氏が2016年4月8日に死去。現在はジョアン夫人が舵をとり、高品質なワインを生み出し続けています。

ワイナリー名にある“Shibumi（渋味）”は日本語から取られた言葉で、「自然体で洗練された美しさ」「静かな完成度」を意味します。

こちらの白ワインはシブミ ノールの看板ワイン。1978年植樹されたルシアンリヴァーヴァレーで最も古いブエナティエラ ヴィンヤードのシャルドネを採用。ロキオリ ヴィンヤードの南東2.4kmのラグーナ リッジの低い丘陵地帯に位置する、由緒のある区画です。水はけのよい砂質粘土ローム土壌で、朝夕に海からの涼しい霧が入り、日中の日照量は豊富です。仏産樽14カ月熟成(新樽比率 75%)です。


＜テイスティングコメント＞
輝く濃いレモンイエローの外観。白桃、パイナップル、焼いた洋梨、スイカズラ、そして白い花の美しい香り。口に含むと蜜柑に桃やネクタリンの爽やかで明るい果実味を感じます。柑橘の酸味、ミネラルが味わい全体を支え、余韻にはトーストや仄かなバニラが香り、優雅な味わいです。

ブルゴーニュの著名な畑を彷彿とさせるエレガントな1本です。生産量は極めて少なく知る人ぞ知るワインですが、世界一予約の取れないThe French Laundry（フレンチランドリー）などの高級レストランでもオンリストされる希少な存在です。