赤ワイン

▪️ワイン名 / ロイヤル セント ロバート ピノノワール  ソノマコースト
▪️国 / アメリカ カリフォルニア ソノマコースト
▪️生産者 / レイン
▪️ヴィンテージ / 2020
▪️ぶどう品種 / ピノノワール
▪️アルコール度数 / 13.5%


〜 偉大な祖父”ロバート モンダヴィ”へ捧げる1本。複雑かつ多彩な味わいの要素が支え合う究極のエレガント！ご家族や尊敬する方へのギフトとしてもおすすめです！〜


＜生産者・生産方法について＞
「世界に通用するカリフォルニア産ピノノワールを自分達の手で造りたい…！」そんな思いから始まったプロジェクトがこのレイン『RAEN（レイン）』です。
ワイナリーの名前は「Research in Agriculture and Enology Naturally」の頭文字を一つの単語にしたもので、自分達の農業とワイン醸造学への研究心を表しています。また、畑に降った雨はいずれ樹木によって吸い上げられ、ワインの原料となるぶどうへと形を変えます。ワイナリーの名前はこのぶどうの生命の源になる雨 Rainにも掛けています。

レインは2013年、カリフォルニアワイン業界のサラブレッドの2人「カルロ・モンダヴィ氏」「ダンテ・モンダヴィ氏」によってソノマコーストに設立されたワイナリーです。
カルロとダンテは著名ワイナリーである『コンティニュアム』のオーナーであるティム・モンダヴィ氏を父に持ち、「カリフォルニアワインの父」と評されるロバート・モンダヴィ氏の孫にあたります。ナパヴァレーで生まれ育ったカルロとダンテは、幼い頃からロバート モンダヴィ ワイナリーやオーパス ワンでワインに触れ、2005 年にスタートした『コンティニュアム』では父ティム監修のもと設立当初から栽培や醸造に幅広く関わっています。

カルロとダンテがピノノワールに魅了されたのも、父ティムと祖父ロバートの影響でした。ロバート モンダヴィ ワイナリーで醸造を担当していた父ティムはピノノワールのパイオニアとして知られ、彼のブルゴーニュワインへの強いパッションを息子たちは受け継ぎました。
2013 年レインを立ち上げ、カルロとダンテのピノノワールへの追求が始まりました。「ワールドクラスのピノノワール」がモンダヴィ家の歴史に刻まれた瞬間です。
ワインのラベルは区画名である”AVA”の名が一番大きく記載されていて、どこかフランスのワインを思わせるような雰囲気があります。これは醸造家である自分達の名前やレインというブランドのアピールよりも、各産地の個性やテロワールを全面に出した造りを味わってもらいたい というカルロとダンテの願いが込められています。

こちらの赤ワインはワイン名から分かるように "カリフォルニアワインの父" と評された祖父ロバート モンダヴィ氏に捧げる銘柄です。祖父ロバートが2人に教えてくれた「クオリティへの追求心」がモットーに造られます。

ぶどうにとって過酷な環境で知られるルシアンリヴァーヴァレー内グリーンヴァレーの、西向きの畑のピノノワールをメインに採用。そこにオクシデンタルの畑のピノノワールも少量ブレンドしています。
メインの畑は太平洋から内陸およそ3km、ジェナーの街の北側フォートロス シーヴュー AVAにある畑です。これらを80%全房、20%は除梗し発酵。無清澄・無濾過でボトリングしリリースされます。


＜テイスティングコメント＞
深みのあるルビー色の外観。摘みたてのストロベリー、砕いたダークチェリー、プラムの果実の香りがふわっと溢れます。口に含むと野いちごのような果実味、海岸の岩のようなミネラル、森林のようなスーッとしたアロマが鼻を抜けていきます。絹のようなタンニンと鮮やかな酸味が繊細に調和し、それを支える優しい樽香が美しく長いフィニッシュへと続きます。
例えるならば「完全な球体」のような味わい。香りや味わいの要素は非常に多く複雑ですが、それぞれが絶妙にバランスを取り合い、1つの球体を彷彿とさせます。

私もフォートロスへは足を運んだことがありますが、非常に標高が高く、険しい山道の上に位置します。霧の影響も大きく5ｍ先はおろか2〜3m先すら真っ白で何も見えないほどです。この霧によりぶどうが冷やされ、過度な熟成をさせずにエレガントな味わいを生み出します。

白ワイン『レディ マージョリー』は祖母へ、今回ご紹介した赤ワイン『ロイヤル セント ロバート』は祖父へ捧げられた銘柄ということもあり、ご家族や尊敬する方へのギフトとしても最適な1本かと思います。


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