赤ワイン

▪️ワイン名 / シラー ソベラネス ヴィンヤード
▪️国 / アメリカ カリフォルニア サンタルチア ハイランズ
▪️生産者 / ルチア by ピゾーニ
▪️ヴィンテージ / 2021
▪️ぶどう品種 / シラー
▪️アルコール度数 / 14.2%


〜 あのピゾーニ家が手掛ける、複雑で上質なシラー！全房発酵由来の心地よく優しい酸味が軸！生産量もわずか140ケースと、希少な銘柄！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
1982年、ゲイリー・ピゾーニ氏が放牧地用に購入した土地にぶどうを植えることを決意したところから、ピゾーニ家の歴史は始まります。当時のアメリカは現在のようにワイン生産がメジャーではなく、ノウハウや設備が揃っていませんでした。その時代から土地を開拓し、良質なぶどうを生み出す栽培の名手ピゾーニ家。ワイナリーとしての知名度は、その生産量の少なさゆえに、まさに「知る人ぞ知る」通な印象。ただし現地のワイナリーの間では知らない人はいないほど有名です。実際ピゾーニ家のぶどうを使用するワイナリーは、ピーター・マイケル、コスタ・ブラウン、シドゥーリ、パッツ&ホール、ミウラ、オーハイ、アルカディアンなど、高級な著名ワイナリーばかりです！

現在では、栽培から醸造まで一族で行う家族経営のワイナリーとなりました。畑の管理と栽培をUCデービス校で学んだ長男のマーク・ピゾーニ氏が、醸造からリリースまでをソノマの有名ワイナリー、ピーター・マイケルで研鑽を積んだ次男のジェフ・ピゾーニ氏が担っています。

また、ピゾーニ家にはある有名な逸話があります。
ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村に滞在したある晩、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ（DRC）が所有する最高級ワインを生み出す畑『ラターシュ』から枝を切り取り隠し持って帰国し、その枝木を株分けし、自分たちの所有する最高の土地に植えたというのです。その畑が一家の名前の入った畑『ピゾーニ ヴィンヤード』です。これは実際にワイナリーが公表しているわけではなく、あくまで逸話ですが、現地ではこの畑に植えられたピノノワールを「ラターシュ クローン」と呼んでおり、周知の事実のようです。
この逸話は瞬く間に広がり、ワイン愛好家のみならず醸造家からも羨望のぶどう畑となりました。現在ではアメリカのグランクリュ畑と例えられる銘穣畑になり、ピゾーニヴィンヤードのぶどうは、そのポテンシャルを最大限に引き出すことが出来るワイナリーにだけ販売を許しています。

ピゾーニ家が手掛けるワインは主に２つのシリーズがあります。それが『ピゾーニ』と『ルチア』です。
今回ご紹介する『ルチア』は、ピゾーニ・ファミリーが手掛ける主力シリーズ。「ピゾーニ ヴィンヤード」の他に、ゲイリー・フランシオーニとゲイリー・ピゾーニが共同で所有する畑「ゲイリーズ・ヴィンヤード」、ピゾーニが新たに所有する畑「ソベラネス・ヴィンヤード」のぶどうを使用しています。
（一方で『ピゾーニ』は、ピゾーニ ヴィンヤードの選び抜いたぶどうだけで造られるトップシリーズです。）

こちらのワイン『ソベラネス ヴィンヤード』に使用するぶどうは、サンタルシア・ハイランズの中央部、標高40-130mの東向きのなだらかな斜面に位置し、ワインエンスージエスト誌で「このアペラシオンで最も尊敬される土地のひとつ」に選ばれた畑のものです。33エーカーの畑にシャルドネ、ピノノワール、シラーが植えられています。
砂質ローム層の土壌に巨石が地中に埋まっているような土壌で育つシラーを全梗発酵、天然酵母のみを使用、仏産樽（40％新樽）にて17カ月熟成し、リリースされます。


＜テイスティングコメント＞
色調の濃い紫色の外観。ブラックベリーやブルーベリーの香りに加えて、アニスやスミレ、新鮮なハーブ、革、トーストしたバニラビーンズなど、非常に複雑なアロマを感じます。口に含むとベリー系の濃厚な果実味に加えて、全房発酵由来の活き活きとした酸、しっかりとしたタンニンを感じます。余韻には魅惑的なスパイスのアロマが立ち込め、エレガントスタイルのシラーです。

ピゾーニ家といえばピノノワールですが、WINE BROTHERSとしては、あえてこちらのシラーをご紹介させて頂きます！
シラーと言えばパワフル＆スパイシーな味わいが一般的ですが、さすがはピゾーニ。非常に上品で思わずうっとりしてしまいます。全房発酵由来の心地よく優しい酸味が、こちらのワインの軸となっている印象です。生産量もわずか140ケースと、希少な銘柄です。是非お試しください！


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