赤ワイン

▪️ワイン名 / トゥルソー & ピノノワール カリフォルニア
▪️国 / アメリカ カリフォルニア
▪️生産者 / アルノー ロバーツ
▪️ヴィンテージ / 2021
▪️ぶどう品種 / トゥルソー 80%、 ピノノワール 20%
▪️アルコール度数 / 12%


〜 ブルゴーニュの畑名ワイン越え！？ストロベリーやドライチェリー、ドライフラワー、木、甘いスパイスのような香り！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
ニューヨークやサンフランシスコのソムリエの間で、カルト的な人気を誇る「アルノー ロバーツ」。カリフォルニアを代表するワイナリーであるケイマスやコングスガードでの醸造経験を持つダンカン・アルノー氏と、樽職人のネイサン・ロバーツ氏、幼馴染みである２人のコラボによって誕生したワイナリーです。
現地での評価は非常に高く、最も影響力があると言われるカリフォルニアのワイン本「The New California Wine」にて、一章全てアルノー ロバーツについて特集されるほど。2012年には米国の全国紙「San Francisco Chronicle」にて、ワインメーカーオブザイヤーに選ばれています。

ネイサン・ロバーツ氏の祖母は、あのロバート・モンダヴィ氏の愛妻、マーグリット・モンダヴィ。アルノー ロバーツのワインに採用されているラベルのデザインは、このマーグリット・モンダヴィが描いたものだそう。一方のダンカン・アルノー氏は、プロの自転車競技の選手を目指していましたが、ワインの魅力に取り憑かれ、著名ワイナリーで醸造の腕を磨きました。2001年にネイサンと意気投合し、その年のぶどうを使って、たった1樽のワインを造ります。そのワインがとても好評で、翌年に正式にワイナリーをスタートさせたのです。

2人は珍しいぶどう品種の栽培や、通常は温暖な気候に適した品種をあえて冷涼な環境で育てるなど、カリフォルニアの土壌のポテンシャルを最大限に引き出す、才能溢れる生産者です。ワインは土着酵母で発酵され、ほとんどは古樽のみで熟成をし、ぶどう本来が持つフレーヴァーを重視しています。『土地固有の本来の風土を表すエレガントなワイン造り』をスローガンに、今話題の “ニューカリフォルニア” スタイルを代表する生産者です。

“ニューカリフォルニア” とは、従来のカリフォルニアワインのような濃厚な果実味、力強い樽香、タンニン、高アルコールといったスタイルとは一線を画し、エレガントな優しい果実味、低アルコール、滑らかなタンニンなど真逆と言っていいスタイルでありながら、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを持っています。また、使用するぶどう品種や醸造方法も個性的な生産者が多いのが特徴です。WINE BROTHERSのバイヤーである私もこの “ニューカリフォルニア” の魅力に取り憑かれ、ワイン留学の行き先をサンフランシスコに決めました。

例年はトゥルソー単体でつくられるこちらの赤ワインですが、21年はトゥルソー単体だと軽やかすぎると判断し、カーメルヴァレーのピノノワールを20%ブレンドしています。2品種とも収穫後に自然酵母による全房発酵をし、古樽で8ヶ月熟成させ、ボトリングされています。


＜テイスティングコメント＞
透明感のある輝くルビー色の外観。ストロベリーやラズベリーに加えて、ドライチェリー、ドライフラワー、木、甘いスパイスのような香り。口に含むと上品な酸とミネラルが口内に溢れます。シルキーなタンニンが心地よく、アルコール度数も12％ということもあり、飲み飽きや飲み疲れは一切しません。トゥルソーとピノノワールの絶妙な合わせ方は、さすがアルノーロバーツ！ニューカリフォルニアワインを代表する彼らだからこそ生み出せる1本です。ブルゴーニュの良質な畑にも引けを取らない、複雑さと上品さを感じることができる1本です。


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