オレンジワイン


▪️ワイン名 / トラミーナー
▪️国 / オーストリア ノイジードラーゼー
▪️生産者 / ユーディト ベック
▪️ヴィンテージ / 2021
▪️ぶどう品種 / トラミーナー
▪️アルコール度数 / 12%


〜 マスカット、ライチ、杏子、キンモクセイ、紅茶の様な複雑な香り。優しい果実味と上品な酸味、ミネラリーな旨味のハーモニー！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
ブルゲンラント地方の北方、ノイジードラーゼ湖の北岸に位置するゴルス村の家族経営ワイナリー「ユーディト・ベック」。この地域では昔から小さな農家が点在しており、その全ての農家がワインをつくっています。ベック家も元々は様々な農業とワイン造りを兼業していましたが、1975年に父から仕事を引き継いだマティアス・ベックは、ワイン生産を本格始動させるために他の農業は辞め、ワイン造りに注力し始めます。2001年、マティアスの娘のユーディトが、フランス、イタリア、チリでのワイン研修を終えて帰国したのを機に、彼女に醸造責任者を任せます。2007年、ワイン造りの全てを彼女に引き継ぎ、彼女は畑をビオディナミ農法へ転換。人為的介入はもちろん、天体の動きや自然の摂理を取り入れワイン造りを行っています。

畑はノイジードラーゼ湖の北岸にノイジードラーゼの銘醸地の一つ、パルンドルファー台地に位置します。その急斜面区画とワーグラムという丘の頂上に、彼女の美しいぶどう畑があります。パルンドルファー台地の土壌は、腐植土、砂利、ローム、石灰、鉱石と多様性溢れる土壌です。
また、ノイジードラーゼ湖は中欧における最大のステップ湖で、局地気候に対し重要な役割を果たしています。広い水面は昼に温まり、ゆっくりと蓄えた熱を夜に放出します。これによりぶどうは上品な酸を保持することができ、結果、この産地のワインの特性に強く影響しています。

こちらのオレンジワインは、ブルゲンラント地方北方のノイジードラーゼ湖北岸のゴルス村にて、ビオディナミ農法、砂利土壌で育ったトラミーナーを使用。除梗し8日間醸し後プレス。蓋が無いステンレスタンクで8日間醸し、225 ～ 500Lの古樽で6 ヶ月間発酵・熟成させ、無濾過・無清澄にてリリースされます。


＜テイスティングコメント＞
少し濁りのある濃い麦わら色の外観。マスカット、ライチ、杏子、キンモクセイ、紅茶の様な複雑な香り。口に含むとマスカットのような優しい果実味と上品な酸味、ミネラリーな旨味が広がります。外観から想像できないほど柔らかなタンニンで、後味にはリンゴの芯のようなほろ苦さも感じます。
アロマティックでありながら、複雑な余韻が上品な１本です！


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