ロゼ　スパークリングワイン

2021 Natural Bubbles Rose / Gordia

▪️ワイン名 / ナチュラルバブルス ロゼ
▪️国 / スロヴェニア
▪️生産者 / ゴルディア
▪️ヴィンテージ / 2021
▪️ぶどう品種 / レフォシュク主体、メルロー、カベルネソーヴィニヨン(10%未満)
▪️アルコール度数 / 10.5%
 

〜 洗練されつつも親しみやすい、完全無濾過、1本で2度美味しいロゼスパークリング！初めは酸が豊かですっきり爽やか、飲み進めるにつれて味わいが濃くなり、生きた酵母の旨味が満載！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
当主であるアンドレイ氏は長年レストランのシェフとして働いており、独立後はKolomban（イタリア トリエステ近くの国境の街）のヒルサイドでローカルレストランをオープン。自らフライパンを振る傍ら、2012年に3.5haの畑からワイナリーをスタートさせました。「家族やレストランのお客様に自分が造ったワインを飲んで貰いたい」という拘りからでした。
地産地消ではじめたファミリーワイナリーも徐々に軌道に乗り、2022年には5haまで畑を拡張。地元のレストランやワインショップに彼のワインは並びます。現在はレストラン経営とワイン造りの二足のわらじで励んでいます。

そんな彼の健康管理には脱帽です。サイクリング、ランニング、水泳などでたっぷりと身体を動かし、食生活にも気を遣っています。喫煙率の高いスロヴェニアでは珍しくノンスモーカーで、またワイナリーをやっているにも関わらず、年に2ヶ月間（3月と9月）は禁酒を徹底します。「心と身体が健全でなければヘルシーなワインはできない」と言います。
健康なぶどうを目指して畑に化学薬品は使用せず、酵母はセラーに自生する天然酵母を活用します。彼の造るスパークリングワインは補糖ゼロかつ亜硫酸無添加、他のスティルワインも少量の亜硫酸以外の添加物は一切加えていません。

こちらのロゼスパークリングワインは、2021年に収穫された黒ぶどう「レフォシュク」をメインで使用しています。レフォシュクはイタリアの北東部からクロアチアに跨るイストラ半島で育つ土着品種で、酸が豊かでコクのある赤ワインに仕上がります。鉄分が豊富で、スロヴェニアでは産婦人科医が妊婦さんに1杯/日のレフォシュクを飲むように推奨している程。

造り方は非常にナチュラル。余計なことは極力控え、自然に任せてワインを造っています。発酵前は酵母の添加や補糖を行わず、数時間ステンレスタンクで醸した後にボトリング。残りの発酵を瓶内で完結させます。1年半と長きに渡り滓と共に寝かせ、仕上げの滓引きはしないため、目減り分をリザーブドワインで補うことはしていません。また、泡（二酸化炭素）がワインを酸化から守ってくれるので、亜硫酸も無添加です。
素朴な風味でぶどう本来のポテンシャルが存分に味わえます。ナチュラルワインに在りがちな、ぬか漬けのような還元香からくる田舎臭さはなく、洗練されつつもどこか親しみや温もりが伝わってくるワインです。生産本数の半分は自らのレストランで消費されるそうです！


＜テイスティングコメント＞
濃いめの濁りのあるピンク色の外観。ガス圧は強く、しっかりと口腔内でも刺激を感じます。もぎたてフレッシュ果実のアロマ。フランボワーズ、ストロベリー、チェリーなどの甘酸っぱい香り。口に含むと最初の2〜3杯は酸が豊かですっきり爽やか。飲み進めるにつれて味わいが濃くなり、生きた酵母の旨味が満載です。

完全な無濾過ワインの為、上澄みと後半の味わいが大きく変化するのが面白い1本です。上澄みはタコとワカメの二杯酢、トマトとモッツアレラなどフレッシュで酸味のある料理に合います。後半にかけてはサーモンフライ、ぶり大根、カニ焼売、酢豚などメイン料理にも合わせられる力強い旨味を感じます！1本で2度美味しいロゼスパークリングです！