赤ワイン

▪️ワイン名 / ピノノワール ピーター マーティン レイ サンタクルーズ マウンテンズ
▪️国 / アメリカ カリフォルニア
▪️生産者 / アルノー ロバーツ
▪️ヴィンテージ / 2021
▪️ぶどう品種 / ピノノワール
▪️アルコール度数 / 12.5%


〜 現在のカリピノの地位を築いた銘醸畑。凝縮したブラックチェリーとラズベリーに、森、ドライハーブという複雑かつ力強い香り。 〜


＜生産者・生産方法について＞
ニューヨークとサンフランシスコのソムリエの間でカルト的な人気を誇るアルノー ロバーツ。カリフォルニアを代表するワイナリーであるケイマスやコングスガードでの醸造経験を持つダンカン アルノー氏と、樽職人のネイサン ロバーツ氏の幼馴染みである２人のコラボによって誕生したワイナリーです。アメリカ現地の評価が非常に高く、最も影響力があると言われるカリフォルニアのワイン本”The New California Wine”には、一章全てがアルノー ロバーツについて書かかれた程です。2012年には米国の全国紙”San Francisco Chronicle”にてワインメーカーオブザイヤーに選ばれています。

ネイサンの祖母は、あのロバート モンダヴィ氏の愛妻、マーグリット モンダヴィです。そしてアルノー ロバーツのワインに採用されているラベルの数々は、このマーグリット モンダヴィがデザインした物です。一方のダンカンは、プロの自転車競技の選手を目指していましたが、ワインの魅力に取り憑かれ、著名ワイナリーで醸造の腕を磨き続けました。2001年にネイサンと意気投合し、その年のぶどうを使い、たった１樽のワインを造ります。そのワインがとても好評で、その翌年に正式に２人でワイナリーをスタートさせたのです。

２人は珍しいぶどう品種の栽培や、通常、温暖な気候に適した品種をあえて冷涼な環境で育てる等、カリフォルニアの土壌のポテンシャルを最大限に引き出すことができる才能溢れる生産者です。ワインは土着酵母で発酵され、ほとんどは古樽のみで熟成をし、ぶどう本来が持つフレーヴァーを重視しています。「土地固有の本来の風土を表すエレガントなワイン造り」をスローガンに、今話題の「ニューカリフォルニア」スタイルを代表する生産者です。

「ニューカリフォルニア」は、従来のカリフォルニアワインのような濃厚な果実味、力強い樽香、タンニン、高アルコールといったスタイルとは一線を画し、エレガントな優しい果実味、低アルコール、滑らかなタンニンなど真逆と言っていいスタイルでありながら、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを持っています。また、使用するぶどう品種や醸造方法も個性的な生産者が多いのが特徴です。WINE BROTHERSのバイヤーである私もこの「ニューカリフォルニア」の魅力に取り憑かれ、ワイン留学の行き先をサンフランシスコに決めました。

こちらのピノノワールの畑「ピーター マーティン レイ ヴィンヤード」は、1940年代初期にカリフォルニアで最初にピノノワールが植えられた場所のひとつとして知られています。今日のカリフォルニア ピノノワールの多くがこの畑の遺伝子を受け継いでいるため、歴史的に重要な意味を持っている、まさに伝説的な畑です。標高430mに位置するこちらの畑は、今もなお伝説的な醸造家マーティン・"ラスティ"・レイの息子であるピーター・マーティン・レイが所有しています。

収穫後、自然酵母による100％全房発酵。4〜5年使用したフレンチオーク樽で10ヶ月間熟成後、ボトリングしています。


＜テイスティングコメント＞
深みのある濃いルビー色の外観。凝縮したブラックチェリーとラズベリーに、森、ドライハーブなどの複雑かつ力強い香り。口に含むとまろやかなタンニンと酸が口の中に広がり、香り同様にチェリーとラズベリーのジューシーな果実味も力強く感じます。

全体を通して上品でエレガントな印象です。余韻にはマッシュルームやトリュフ、スパイスの要素も現れ、ゆっくり時間をかけて味わっていただきたい1本です。


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