オレンジワイン

▪️ワイン名 / アンフォラ ホワイト
▪️国 / ドイツ フランケン
▪️生産者 / ヴァイングート・ヴァイガント
▪️ヴィンテージ / 2022
▪️ぶどう品種 / バッカス60％、ミュラートゥルガウ40％
▪️アルコール度数 / 10.5%


〜 もぎたてリンゴやカボスの香り。ジュ―シーさと優しい酸味が染み渡る、アンフォラ熟成のオレンジワイン！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
1991年生まれの若手ワインメーカーであるアンディ・ヴァイガントは、両親が1990年より始めたぶどう畑を2018年に正式に引き継ぎ、オーナーとしてワインづくりを始めました。

音楽好きで、DJで食べていくことを夢見た時期もあり、今でもクラブでレコードを流す日もあるアンディ。就学中は両親の仕事を継ぐかどうか決めかねていた彼ですが、高校を卒業した2011年から2年間実家のワイン造りの手伝いをし、その間にぶどう・畑・自然・発酵・熟成の魅力にすっかり取りつかれてしまいます。
さらに体系的・集中的にワイン造りを学ぶため、2014年から4年間、ドイツ ラインガウにある世界的に有名なガイゼンハイム大学 醸造学部に通います。この期間、寮に住まいながら同じ夢を持った生涯の友たちと、ワインづくりと将来について毎晩語り合い、飲みあかしたそうです。全員が全員ナチュラルワインが大好き。彼らは皆、卒業後ナチュラルワインをつくる決意をし、実家に帰ると畑をBioに変えて、醸造も人為的介入を極力避ける手法に変えました。

こちらのオレンジワインは、バッカスとミュラートゥルガウの2品種をそれぞれ50％全房・50％除梗し、 320ℓのアンフォラで醸した後にプレス。ブレンドして澱を沈殿させたのちに、SO2フリーでリリースされます。


＜テイスティングコメント＞
濁りのある、グリーンがかったイエローの外観。もぎたてリンゴやカボスの香り。口に含むと甘みのある果実味がアタックに拡がり、金柑のようなジュ―シーさと優しい酸味が染み渡ります。オレンジワインというと、タンニンやボディの強いものを思い浮かべる方も多いかと思いますが、こちらはあっという間に飲み干してしまうほど飲みやすい仕上がりです。

ステンレスや木樽でなく、土器のアンフォラによる熟成のため、以下の特徴があります。

アンフォラは素焼きの粘土で作られているため、ステンレスタンクやコンクリートタンクと比べると気密性が低く、木樽のようにワインにわずかな酸素を供給します。ただしアンフォラは内部が蜜蝋でコーティングされているため、木樽を使用した場合と異なり、容器由来の風味をワインに与えない ということも大きな特徴です。
つまりアンフォラで造られたワインは、「木樽で造られたワインのようなまろやかで優しい味わい」「ステンレスタンクで造られたワインのようなぶどう本来のピュアな果実味」、両方の良い点を兼ね備えたワインとなります。


ご一緒に、生産者「ヴァイングート ヴァイガント」の、別のキュヴェも飲み比べてみませんか？