白ワイン

▪️ワイン名 / ウィヴォ モスカテル ガレゴ ブランコ
▪️国 / ポルトガル ドウロ
▪️生産者 / フォリアス テ バコ
▪️ヴィンテージ / 2022
▪️ぶどう品種 / モスカテル ガレゴ
▪️アルコール度数 / 11.5%

〜 和食と相性抜群の、ドライ＆フレッシュな直球白ワイン！マスカットや柑橘の華やかな香りと、長く奥深い余韻！ 〜

＜生産者・生産方法について＞
祖父の畑作業を幼い頃から見ていた当主ティアゴは、当時からぶどうの栽培やワイン造りをしたいと強く思いながら育ちました。普通の高校に行く傍ら農業専門校を並行履修、大学でも栽培や醸造、農業エンジニアの勉強をし、その後アメリカ・オレゴンにて５年間、栽培・醸造経験を積み博士号を獲得。将来を見据えて着実にノウハウを身に着けていきました。満を持して2007年にポルトガル・ドウロへ帰り、祖父母が大切に守ってきた畑を受け継ぎます。

彼の畑はドウロのサブ・ゾーン、シマ・コルゴの最高標高（550m～700m）で、ドウロなのにポートワイン造りが認められていないほど冷涼な区画に位置しています。土壌の表土は浅いシスト土壌で、一部には石がごろごろした畑や花崗岩質土壌もあり、ドウロの中でも最も痩せた土壌です。これがぶどうを凝縮させるのです。

彼の醸造において人為的介入は最低限。グラップ・アンティエール（ぶどうを除梗・破砕せずに房のままプレス機に入れ、長時間かけ優しく搾ること）を導入し、ラガールと呼ばれるドウロ地方の伝統的な桶で軽く踏んだり、ほとんど破砕せずに醸造しています。野生酵母のみを使い、赤ワインはドウロの伝統の混植混醸。単一畑になんと25品種以上が植えられています！

ワイナリー名の『フォリアス・デ・バコ』とは、酒の神である『バッカス神の楽しい宴』という意味です。
地元の人からは高品質ワインは造れないと思われてきたこの環境でこそ、自然をリスペクトする栽培方法で、自分の造りたいフレッシュで土地のミネラルを感じられるワインが造れると確信し、日々上質なワインを生み出しています。在学中や経験の中で培った現代醸造技術の知識も駆使しながら、ドウロの伝統を大事にしている生産者です。

こちらの白ワインはモスカテル・ガレゴをステンレスタンクでアルコール発酵。澱と共にそのまま5ヶ月熟成させ、リリースされます。
モスカテル・ガレゴは、ドウロの歴史ある品種で酒精強化ワインとなる事が多いですが、長期熟成も期待出来る品種として目をつけたティアゴは、アロマティックでありながらキレのあるドライな味わいに仕上げました。


＜テイスティングコメント＞
少し緑がかったイエローの外観。マスカットや柑橘の華やかな香り。口に含むとアタックにはフレッシュな果実味を感じつつ、その余韻には奥深さと長さをしっかり感じます。抜栓4、5日経っても果実味と酸はキープされ、旨みも増してくるほど力強い白ワインです。

このドライ＆フレッシュな白ワインを嫌いな日本人はいないのではないでしょうか！どことなく日本酒を思わせるようなキレの良さを感じます。和食、特にスダチやカボスを搾った焼き魚や、山菜や野菜の天ぷらと相性◎


ご一緒に、生産者「フォリアス テ バコ」の、別のキュヴェも飲み比べてみませんか？