赤ワイン

▪️ワイン名 / オ ソン ダス ピサダス
▪️国 / スペイン リアスバイシャス
▪️生産者 / アルベルト ナンクラレス
▪️ヴィンテージ / 2021
▪️ぶどう品種 / メンシア
▪️アルコール度数 / 10.5%
 

〜 スペイン北西部の土着品種メンシア100％！「ピノ好きだけど飲みごたえは欲しい！」という方におすすめの1本！ 〜

 
＜生産者・生産方法について＞
オーナーのアルベルト・ナンクラレス氏は、スペインの首都マドリードでエコノミストとして活動していました。プライベートでは海を愛するセーラーで、それがきっかけで1993年にガリシアの土地にやってきました。彼と妻はその土地を大変気に入り、ボートを停泊させている港近くの小さな土地を別荘として購入。この土地で有名な品種アルバリーニョの畑もついていました。アルベルトは週末ごとにこの別荘を囲む土地の手入れを始め、ぶどう栽培をスタート。97年には住居に併設したワインセラーを建て、2000年にはエコノミストの職を辞し、ボートよりも畑とワイン造りを選び、ワインメーカーとなります。降水量の多いこの地域では無農薬は大変ですが、この土地の特徴を最大限生かすためビオロジック農法を採用し続け、やがてガリシア地方のオーガニック栽培のお手本となっていきました。

アルベルト氏は収穫のタイミングを重要視しており、ぶどうの酸の質に非常にこだわりがあります。”アルコール度数” ではなく “総酸” を考えタイミングを計り、約3週間かけて収穫を行います。15㎏容量の小さな箱をつかい、丁寧に収穫されたぶどうから順に醸造を開始。セラーはいたってシンプルです。自然酵母を使用してマロラクティック発酵をとめるため、またクリーンさを保つために、極少量の二酸化硫黄を添加する以外は何も行いません。醸造はステンレスタンクと古樽（4～5年落ち）を使用し、澱と共に熟成させます。樽はほとんどがフレンチオーク、一部この界隈でとれた栗の木で作られた樽も使用しています。

こちらの赤ワインは、花崗岩・砂質土壌の海沿いと内陸の4区画で育つメンシアを収穫。足踏み後に軽くプレス。300ℓと400ℓの栗の樽で全房発酵し、澱と共に旧樽にて熟成し、ボトリングしてリリースされます。


＜テイスティングコメント＞
色調の濃い黒色ルビー色の外観。ブラックチェリーやフランボワーズ、イチヂクの香り。口に含むと果実味とたっぷりのエキス感、しっかりとしたタンニンと心地よい酸味を感じます。余韻には、ほろ苦さがあり味わい全体を引き締めています。
メンシアはスペイン北西部を中心に栽培されている品種です。ピノノワールのような赤系果実のアロマがありながらも、タンニンはしっかりめ。「ピノ好きだけど、飲みごたえは欲しい！」という方にはまさにドンピシャではないでしょうか！全房発酵由来のベジタル感や、エキス分豊富なエレガントな酸の溶け合いが絶妙です！