赤ワイン

2022 Salvaje Red Maule Valley / Bouchon Pais

▪️ワイン名 / パイス サルヴァヘ レッド マウレヴァレー
▪️国 / チリ マウレ ヴァレー
▪️生産者 / ブション ファミリー ワインズ
▪️ヴィンテージ / 2022
▪️ぶどう品種 / パイス
▪️アルコール度数 / 12%


〜 野生の古代品種パイスを5mのハシゴ使って収穫。和食にも合わせられるライトボディの赤ワイン。冷やしめでどうぞ！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
フランス移民のエミリオ・ブション氏がチリに入植したのが1887年、コルチャグアヴァレーにぶどう畑を購入しました。1970年代に孫フリオ氏がマウレヴァレーに畑を購入し、ワイナリーを設立。これが現在のブション ワイナリーの始まりとなりました。21世紀に入り、チリワインの世界的な躍進と共にビジネスも拡大していきました。現在、ワイン造りはフリオ氏の子供達である4 世代目が引き継いでいます。
彼らは受け継いできた伝統的なワイン造りを継続する一方、新しいことにもチャレンジしています。古樹の「カリニャン」を救うVignoの活動にも積極的に参加し、またチリワインの原点とも呼ばれる土着品種「パイス」にも光を当て温故知新的スタイルのワインを発信しています。

また、醸造を担当しているクリスチャン・セプルベタ氏は、英国の著名評論家ティム・アトキンMWの2019年チリレポートにて『ヤング ワインメーカー オブ ザ イヤー』に選ばれるなど、今チリで最も注目を浴びる醸造家の一人です。

ブションファミリー ワインの中心となるワイナリーは、チリのマウレヴァレーの乾燥した海岸地域に位置する「ミングレ」という地ににあります。そこでは自然に生え広がってた草木にパイス種のぶどうが自生し、絡まって成長しています。こちらの「パイス・サルヴァへ・シリーズ」では、それらの野生のパイスを使用。5メートルにもなるハシゴを使ってぶどうを収穫します。

ワイン造りはぶどうが野生である事を最大限に生かすために発酵もぶどうに付いている天然酵母だけで行われ、フィルターもかけずに造られます。そのため正直でごまかしのない、「チリ古来のワインの味わいを甦らせた」と言っても過言ではありません。

私を含め、ぶどう品種パイスに馴染みのない方が多いと思います。パイスは16世紀にスペイン人宣教師によってチリに持ち込まれた黒ぶどう品種です。繁殖力が強く収量も多い事から簡単にチリ全土に広がりましたが、海外市場での昨今の国際品種の人気の高まりを受けて、その畑は減少していきました。
そんな状況の中で「チリワインの原点でもある伝統品種パイスを復興させたい」と始まったのが今回ご紹介するパイス サルヴァへ シリーズです。


＜テイスティングコメント＞
透明感のある鮮やかな明るいルビー色の外観。サクランボ、野イチゴ、バラの香り。口に含むと赤系果実のフレッシュな果実味と酸味、なめらかなタンニンを感じます。

和食にも合わせられるライトボディの赤ワインです。是非、冷やしめでお召し上がりください。ワインブラザーズおすすめのニューカリフォルニアならぬ、ニューチリアンワインです！


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