赤ワイン

2022 Piri Naturel Pinot Noir / Piri Wein

▪️ワイン名 / ピリ ナチュレル ピノノワール
▪️国 / ドイツ ナーエ
▪️生産者 / ピリ ヴァイン
▪️ヴィンテージ / 2022
▪️ぶどう品種 / ピノノワール
▪️アルコール度数 / 12%


〜 歴史ある畑を継ぐ、ドイツの女性若手生産者によるピノノワール！ラズベリーや火打石、プラムやイチジクの香り。酸味は穏やかでエレガントかつ優しい、お出汁のようなエキス感が最高の1本！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
既にヨーロッパのワイン愛好家から大注目を浴びている「Piri（ピリ）」ことクリスティン・ピーロート氏。代々複合農家として礎を築いてきた家系を、近い将来一身に引き継いでいく事になる女性生産者です。ピーロート家のカーヴには、なんと1789年ヴィンテージのボトルがあったことも知られ、そのワイン造りの歴史は筋金入りです。今は家族がもつ畑の一部で、自身の考え方に沿った農法と醸造方法でぶどうを育ててワインを造っています。Piri Wein、またはPiri Naturelというブランド名で知られ始めています。

ライン川とナーエ川の合流地点から南へ2km下がったところに、ナーエ地方リューンメルスハイム村があります。北東方面に目を凝らすとナーエ川とライン川の向こうに銘醸地ラインガウ地方の畑が見えるこの地に、ピーロート家は畑と醸造所を持っています。
リューンメルスハイム村はナーエ地方の縮図といってもいいほど、多様で複雑な土壌が入り組んで構成されています。小さいパーセル毎に異なるぶどう品種が植えられ、さらに土壌も様々であることから出来上がるワインも千差万別です。

ナーエ地方は、気候が比較的温暖なドイツ南西部のモーゼル川とライン川の間に位置しています。東隣のラインヘッセン地方同様に土壌の構造が多岐にわたるので、できあがるワインのスタイルやニュアンスも実に多様です。
急斜面のスレート土壌の畑で栽培されているリースリングは特にこの地域の重要なワインの一つとされていて、ドイツワインの最高峰のひとつに数えられています。フンスリュック山地が冷たい風からナーエ地方を守ってくれているので、気温は温暖で日照時間が長く、雨が少なく、太陽の恵みにあふれた渓谷はワイン栽培にふさわしい気候となっています。

ピリ氏は鋭い観察力や洞察力をもって、野菜やハーブも出来る限り自分で作ります。育てたハーブや植物の葉を摘み取り、版画のような方法でデザインしてデジタル化し、自らのワインラベルに用いています。彼女がワイン造りだけでなく植物全般に興味を持っていることがうかがえます。
毎日の生活もできる限り自分の農園で取れた野菜やハーブを摂り過ごしています。彼女のワイン哲学やバックボーンも周りの自然環境への配慮と愛情に導かれるように紡がれていき、それは彼女が造るワインにもよく現れています。

ガイゼンハイム大学で学び、ラインヘッセンの著名なWeingut Kellerで研修し、膨大な数のワインを飲んで舌も鍛えてきたそうです。彼女の真の初ヴィンテージは2018ですが、初めて商業ベースに載せてのリリースは2019が初なので、実質3度目のワイン造りのヴィンテージです。

「ワインにとって最も大事なことは畑での仕事を楽しみぶどう樹を育てる事。セラーでの仕事はその次だ。」「畑は沢山の草花やハーブが育つ牧草地だと思っていて、そこはぶどう樹だけでなく多くの野生生物や虫たち、植物たちの住処です。動物たちにとってそこはシェルターであり、巣であり、食堂です。私たちが機会さえ設ければ、この村の小さな各パーセルですら異なる環境で様々な植物や動物が自然と育っていくのです。私が言う“牧草地”を育て維持していく事は、なにも農家だけの責任ではなく人類皆の責任だと私は考えています。」幼少期よりワインと共に育ち学んできたピリ氏は語ります。

こちらの赤ワインは、平均樹齢41年のピノノワールを使用。手摘みで収穫後に一部除梗。足踏みで破砕してプラスティックケースで10～14日間ピジャージュしながら発酵。プレス後に木樽で熟成しリリースされます。無濾過・無清澄。自生酵母です。


＜テイスティングコメント＞
透明感のある淡い紫ルビー色の外観。ラズベリーや火打石、プラム、イチジクの香り。口に含むと摘みたてのベリーの酸味とやわらかな果実味を感じます。中程度の優しいタンニンとリンゴの種のような酸味、ほろ苦さが余韻を引き締めます。
非常にエレガント、かつ優しいピノノワールです！酸味は穏やかで、お出汁のようなエキス感が最高です！


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