赤ワイン

▪️ワイン名 / マチュピチュ
▪️国 / フランス ルーション
▪️生産者 / ティエリー ディアツ
▪️ヴィンテージ / 2022
▪️ぶどう品種 / グルナッシュ、グルナッシュグリ、グルナッシュブラン
▪️アルコール度数 / 14%


〜 マチュピチュのような段々畑で育つ、グルナッシュ3種を使用した旨味溢れる赤ワイン！カシスやラズベリー、ラフランボワーズ、胡椒、湿った土の香り。 〜


＜生産者・生産方法について＞
 ワイナリーを新規で始める際には、畑や醸造設備、トラクターやプレス機など、多大な投資が必要になります。大変なのは初期投資だけでなく、実際に栽培や醸造が始まると経験不足から色々な困難に出会います。そこで、小さな生産者達が同じ場所でワイン造りを行えばお互いがその知恵でカバーしやすくなる！と、ルーション地方バニュルスの凄腕醸造家ブルノ・デュシェン氏が志高い醸造家達を集めて開始したプロジェクトが「9cave」。初期メンバー5人のうちの1人が、今回ご紹介するティエリー・ディアツ氏です。

ティエリー・ディアツ氏は1970年3月25日バニュルスに近いアルジュレスという町に生まれました。父は栽培家で、5～6haの畑を所有し、ぶどうを農業組合に売っていました。その頃の畑はBIOではありませんでしたが、2000年に父が亡くなって畑を相続した後、南米コスタリカで見た農法に感銘を受けたことやブルノ氏のワインを偶然飲んだことをきっかけに、自然に忠実に耕したいと無農薬に切り替えました。

2017年ヴィンテージまでは木樽も使用していましたが、「ステンレスタンクのほうが綺麗な酸を守って残してくれる」という考えから、2018年からは全てステンレスタンクで発酵を行っています。ワインの醸造方法は、CO2をステンレスンクに充満させてから酸が少し残っている状態の収穫してきたぶどうを投入。その後もう一度CO2を入れて蓋をし、少し糖の残る状態で発酵は終わらせています。

こちらの赤ワインは、マチュピチュのような段々畑で育てたグルナッシュ3種を使用。除梗後にセミマセラシオンカルボニックを実施し、10hℓのステンレスタンクにてピジャージュとルモンタージュを経て発酵・熟成されています。


＜テイスティングコメント＞
透明感のあるルビー色の外観。カシスやラズベリー、ラフランボワーズ、胡椒、湿った土の香り。口に含むと豊かな果実味に、ベリー系の締まった酸味が溶け合います。ジューシーで旨味成分が溢れ出す赤ワインです。余韻も上品で複雑です。

ロゼ同様に、ナチュラルワイン好きの方で、なおかつ飲みごたえも欲しい方におすすめの1本です。3種類のグルナッシュ（ノワール、グリ、ブラン）をブレンドしている点も非常に面白く、ワインマニアの方にも是非お試しいただきたいです！


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