白ワイン

2022 La Brume / Weingut Wihler

▪️ワイン名 / ラ ブルーム
▪️国 / ドイツ バーデン
▪️生産者 / ヴァイングート ウィラー
▪️ヴィンテージ / 2022
▪️ぶどう品種 / カベルネブラン
▪️アルコール度数 / 12%


〜 カベルネソーヴィニヨンとレゲントの交配品種『カベルネブラン』で造る、ハイコスパワイン！厚みのある果実風味にスパイスの香り、ジューシーでありながら余韻のほろ苦さに個性も光ります！ 〜


＜生産者・生産方法について＞
「ヴァイングート ウィラー」は南ドイツのバーデン地方、カイザーシュトゥールに位置するワイナリーです。現在の当主であるイナ・ルイーザ・ウィラー氏は若手の女性生産者。祖父はワイン醸造家でしたが若くして亡くなり、祖母がワイン造りを引き継ぎました。イナ氏は高校卒業後にガイゼンハイム大学でぶどう栽培を学び、オーストリア、ドイツのワイナリーでビオディナミ農法を勉強し、祖母の畑を引き継ぎました。2016年に3000本あまりですが念願の初ヴィンテージをリリースし、現在も農薬などを使わない2.5ヘクタールの美しい畑でぶどうを栽培し続けています。


また、1890年から続く古いワイナリーを自分たちで改修中で、温度を一定に保つアースセラーの設置も計画中です。祖母からインスピレーションを受けて育った彼女は古くからの伝統と文化を大切にし、自らのワインに家族の歴史の一部を写し出すよう心がけています。

「ワイン造りとは1年365日の物語を保存すること。ワインの美しさは人生と同じように日々続く物語のよう。曲がりくねったエキサイティングな道筋を作り出し、後にしずくの中に辿り着くことができる」と彼女は語ります。これからのドイツワインを牽引する彼女の今後に期待したいです。

こちらの白ワインは、カイザーシュトゥール地区イーリンゲン村のオーガニックのカベルネブランを手摘みで収穫。選果後に足で破砕し、全房で短時間（5時間）のスキンコンタクト。その後ゆっくり丁寧にプレス。ステンレスタンクに移して発酵し、シュールリーにて14ヵ月間熟成。ノンフィルター、酸化防止剤なしでボトリングしリリースされます。
カベルネブランは白ぶどうの『PIWI種』です。PIWI種とはヨーロッパとアメリカのぶどう品種の交配品種であり、真菌性疾患 (ミルデュー) に抵抗する能力を備えた品種です。ぶどうの樹は2016年に植えられ、土壌は火山岩の上にある黄土です。
ラベルは祖母のエリカさんの肖像画で、フライブルク出身の友人、マイケルが描いています。


＜テイスティングコメント＞
薄く濁ったレモンイエローの外観。カリン、ピーチリキュール、カルダモン、厚みのある果実風味にスパイスの香り。口に含むとミネラリーなテクスチャーが印象的。ピーチのようなジューシーさがありスルスルと進みますが、余韻にほろ苦いカラメル、スターアニス、薬草など個性ある複雑味も感じます。

『カベルネブラン』という珍しい品種で造られています。カベルネソーヴィニヨンとレゲントの交配品種で、ドイツやスイスで栽培されています。「親品種は両方とも黒ぶどうなのにカベルネブランは白ぶどう」という、ワインマニアにはたまらない品種です。余韻のほろ苦さはカベルネソーヴィニヨン、果実味のジューシーさはラブルスカ系品種であるレゲントの特徴なのかなと思いました。皆様の感想もぜひお待ちしております！


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