白ワイン

▪️ワイン名 / フィデリオ ソーヴィニヨンブラン ナパヴァレー
▪️国 / アメリカ カリフォルニア ナパヴァレー
▪️生産者 / レアム セラーズ
▪️ヴィンテージ / 2024
▪️ぶどう品種 / ソーヴィニヨンブラン
▪️アルコール度数 / 14.1%


〜 ワイン評価誌で100点満点を連発するレアムセラーズが手掛ける、初の白ワイン！豪華絢爛な味わいに複雑で長いアロマ。あのオーブリオンブランを彷彿とさせるような豪華なスタイル！ 〜

＜生産者・生産方法について＞
レアム セラーズは2002年にホワン・メルカード氏によって設立されたワイナリーで、「ナパヴァレーの最高の畑から最高級の芸術品を造り上げること」「それぞれの畑が持つ可能性を探求、追求し、その土地がもつ個性や真実をワインに表現すること」を信念としています。

2012年に元ハーラン エステートやボンドの財務担当で、交渉のプロでもあるスコット・ベッカー氏が参入。2015年にスタッグスリープ ディストリクトにある元ハートウェルの畑とワイナリーを取得。2019年には創業者であるホワン氏が引退し、スコット氏がオーナー社長となります。ファレラ ヴィンヤードの共同所有など、まだまだ新しい投資や発展は続き、次世代を考えた自社畑の改植なども進めています。
また、レアムセラーズを100ポイント連発のトップワイナリーに引き上げたのには、天才醸造家ブノワ・トゥケ氏の功績も大きいと言えます。フランス ボルドー出身のトゥケ氏は、ボルドー大学にてワイン醸造学と化学の修士号を取得し、世界的なワイン醸造専門家でありコンサルタントのミシェル・ローラン氏のもとで経験を積みました。その後ローラン氏の勧めにより、スケアクロウ、ハーラン、スクリーミングイーグルなどの著名なカリフォルニアワインの醸造に携わり、彼の名はローラン氏と並ぶほど有名になりました。レアムセラーズにおいても最高のチーム、徹底した品質管理と一貫性を掲げ、それらのスターワイナリーに匹敵するほどの勢いで成長し世界的な評価を獲得しました。

レアムセラーズのワインは、全米一予約の取れない３つ星レストランとして有名なナパヴァレーの『フレンチランドリー』などの地元の高級レストランや、メーリングリストを通じて販売されています。 年間生産量は約4,000ケースのみで、ワイナリーのメーリングリストへのアクセスは1～2年待ちの状態です。

今回ご紹介するワインは、レアム唯一の白ワインです。クームスヴィルにあるファエラ ヴィンヤードの貴重なソーヴィニヨンブランを使用しています。レアムがこの畑から初めてぶどうを仕入れたのは2003年。 2018年には長期パートナーシップが結ばれ共同オーナーとなりました。この25エーカーの畑は100～150mの標高差があり複数の区画に分かれており、多様な土壌と気候が特徴です。

ラベルはシルヴィア・ジ氏によってデザインされた作品を採用しています。「レオノーレ/ Leonore」と題されたこの作品は、温かみのある柑橘やトロピカルフルーツを想起させる赤やオレンジのトーンで彩られています。 
キュヴェ名は、ベートーベンの唯一のオペラに因み「フィデリオ」と命名されました。

熟成には600ℓのフレンチオーク樽、卵型コンクリートタンク、テラコッタ製アンフォラの3種を使用することで、ワインに複雑さと奥行きを与えています。 畑では仕立て方法の工夫、灌漑方法の調整を入念に行っています。2021年には白ワイン専用の新しい圧搾機を導入し、圧搾中の酸素接触をより精密にコントロールできるようになりました。


＜テイスティングコメント＞
輝く黄金色の外観。フレッシュな果実から熟したトロピカルフルーツまで様々な果実の風味が幾重にも重なり合い、豪華絢爛な香りが溢れ出します。口当たりはなめらかで、明るくはつらつとした酸が全体に爽やかさをもたらしています。ほのかにスパイスを思わせるニュアンスがアクセントとなり、ふくよかな果実味と調和しています。エレガントな余韻がどこまでも続き、圧倒されてしまう程です。

レアムセラーズのコメントにも「近年のナパヴァレーのソーヴィニヨンブランの進化」について触れていましたが、私自身も味わいの素晴らしさや進化に驚きを感じます。こちらのソーヴィニヨンブランはカリフォルニアらしい力強い果実味だけでなく、酸やミネラル、花やスパイスの複雑さを感じることができます。以前飲んだオーブリオン ブランを彷彿とさせるような豪華なスタイルです！